お金と時間、どちらが大切か?
以前勤めていた会社の人達と8年ぶりに集まる機会があり、皆と話をする中で、お金と時間のバランスについて考えさせれる出来事があった。
場所は、埼玉県さいたま市にあるモツ鍋が人気の居酒屋。
集まったのは、当時勤めていた会社の先輩、同僚、後輩の男女7人で、よく飲みに行っていた顔ぶれだ。
お店に集合して挨拶するやいなや、「おーーー!!懐かしいなーー!」と、皆お酒を飲む前から盛り上がり、8年の年月を感じさせない程だった。
先輩の合図で飲み会が始まる
「かんぱぁぁあーーーーーいっ!!!」
開始から1時間ほどは、お互いの近況報告を中心に会話が弾み、
「ちえみは相変わらずの天然だな?」
「タケ、かなり太ったな!金正恩に似てきたぞ(笑」
なんていう和やかな話をしながら、あっという間に時間が過ぎた。
2時間が過ぎた頃には皆いい感じで酔っ払ってきて、深いプライベートの話や悩みを話し始める。
その中で、大手企業に転職したという同僚が悩みを口にした。
「いや~、給料はそこそこ良いんだけど、残業は多いし休みも取れないから、正直、結構しんどい。
自分の時間なんてほとんどない上に転勤もあるし。
転職する前は、給料が高ければそれでいいと思ってたけど、実際に働いてみると、何の為に働いてるのか分かんなくなってくるよ・・・
今はただただ時間が欲しい」
それに対して自称安月給の先輩は「贅沢言うな!この高給取りが!!」と、ツッコミを入れていたが、同僚は、給料が安くても定時で帰れる仕事に転職したいと漏らした。
そして、同僚の悩み暴露がキッカケで皆、次々と愚痴を漏らし始める。
「俺なんて去年から減給だし」
「私の会社は再来月から残業代が出なくなるって言ってました」
基本的に仕事の話題が多く、皆、「うん。うん。分かるよ~。」と、とても共感していた。
そんな中、後輩が話し始める
後輩「実は俺、2人目が産まれたんですよ」
それを聞いて、皆のテンションは一気に上がった。
「マジでーー!?おめでとーーー!!」
「え!?結婚したのは聞いてたけど、子供いるんだ!しかも2人目とは!!」
「コイツだけは幸せだな~(笑」
話を聞いた先輩は直ぐに店員さんを呼んで、シャンパンを注文。
そして、シャンパングラスで乾杯!
ではなくて・・・
ビールや酎ハイを飲んでいたジョッキやらコップにシャンパンを注ぎ出し、それで乾杯することに(笑
でも、後輩はとても嬉しそうにニコニコしていた。
ところが、僕が後輩の隣に座って話を聴いてみると、複雑な心境だったことを知る。
僕「本当におめでとう!こっちまで嬉しくなるね♪」
後輩「いや~、俺も皆に祝ってもらえて嬉しいです!今日、来てよかった!」
僕「シャンパンも入れてもらえたしな(笑」
後輩「はい(笑」
僕「やっぱ自分の子供の可愛いさは別格?」
後輩「そりゃーもう!子供産まれたら親ばかになりますよ」
僕「皆、同じこと言うよな~。幸せそうで安心したよ」
後輩「確かに幸せなんですけど、実は仕事が忙しくて、ほとんど寝顔しか見れてないんですよね…」
僕「そうなんだ?仕事そんなに忙しいの?」
後輩「現場が遠いことが多くて、早朝に仕事行って夜遅くに帰宅するんで、ほとんど家と現場の往復ですよ・・・
僕「現場が遠いのはキツイな・・・」
後輩「まぁ子供の為に頑張れますけど、ただ出稼ぎにいってるだけって感じでヘコむ時あります」
僕「もっと子供の成長を見たいよな」
後輩「本当、それです!!子供と一緒にいられる時間が欲しいです。
でも、金稼がないと死ぬんで、どうにも出来ないんですけどね。
男は黙って給料もらってくればいいんでしょうね。
とりあえず頑張りますよ・・・」
後輩はスタジオやロケ地の美術を担当しているらしく、現場が遠い時は泊まり込みで仕事をするそうだ。
長い時は1週間以上、家に帰れないこともあるのだとか。
僕は、後輩、同僚、先輩の話を聞いて、
『人生って、お金と時間のどちらかを犠牲にしなければいけないのか?』
そう思い、お金と時間について考えさせられた。
基本的に、生活する為にはお金が必要で、人生を楽しむには時間が必要。
理想は、お金と時間の両方に余裕がある生活だ。
先ほど話した後輩であれば、家族を十分に養えるお金があり、家族と一緒に過ごせる時間もある。
この状態で初めて、「豊かな人生を送れているな」と実感できるのだと思う。
これは僕や後輩だけではなくて、多くの人がそう思うはず。
しかし現実はというと、
- お金はあるけど時間がない
- 時間はあるけどお金がない
- お金も時間もない
この3つに当てはまる人が大多数で、
「仕方がないよ・・・」
「そういう世の中でしょ・・・」
と、受け入れている人が多いように感じる。
自分も同じで、お金を稼ぐには沢山働く必要があるから、「お金と時間は両立しない」と思っていた。
身を削って働いていたにも関わらず、お金も時間もなかったという・・・
だが、オンラインビジネスを始めてから、労働と収入が良い意味で比例しない現象が起こるようになった。