【STORY#1】何の為に生きているのか?

「ピピッ、ピピピッ、 ピピピピーーーー!!!」

iPhoneのアラームが枕元で鳴り響く。

時刻は朝6時47分。起きると胃がムカムカしていた。
夜中の2時に食べたメンチカツと米3合が効いてるっぽい。

今思うと、当時(28歳)の食生活は本当に酷かった。

冷凍庫にはコロッケとメンチカツが常備してあり、同じ揚げ油を使いまわして2個ずつ揚げていた。

コロッケ2個かメンチカツ2個、もしくはコロッケ1個とメンチカツ1個で計2個。
このおかずをヘビロテにして、ご飯を2~3合食べる。

そりゃー、胃もたれするわ・・・

そして週に2、3回は、徒歩2分圏内のマクドナルドで、ビッグマックのLセットとチキンナゲットを食べていた。

ストレスも相まって肌はブツブツ。

当時のライフスタイルはというと、朝7時30分に出社して夕方7時頃に退社。

外に出掛ける機会が少なく、「仕事→お風呂→夕飯→就寝」を繰り返す日々を送っていた。

ここまでの話だけだと、ある程度、時間に余裕ある生活を送っている感じがするが、実はそうでもなかった。

職場近くのアパートに住んでいた為、会社で何か問題が起きる度に呼び出されていたし、夜10時に再出社して、完全に仕事が終わるのは深夜1時過ぎなんてことも日常茶飯事。

だから、ほぼ自宅と会社を往復するだけの生活だ。

そんなある日、思いもよらない出来事が・・・

ある日、いつもの朝と同じように、シャワーを浴びて着替え、朝食を食べずに家を出た。

出社すると、珍しく「社長」「常務」「部長」の3人が話をしていた。

「おはようございます」

僕は軽く挨拶をして自分のデスクに着く。

ちょっと深刻そうな雰囲気だったが、気にしても仕方がないので、いつものように仕事を始めることに。

その日は仕事が順調に進み、気が付いたら時計の針は17時10分を指していた。

「今日は18時30分には終わりそうだな」

そう思い、少し休憩する為に席を立とうとすると・・・

常務取締役に声を掛けられた。

常務「ちょっといいか?」

案内されたのは、まだ数回しか足を踏み入れたことがない応接室。

部屋の中央に長方形のテーブルがあり、大きめの1人掛けソファーが4つ配置されている。

常務「突然、悪いな。そこに座ってくれ」

僕は焦げ茶色の皮ソファーに腰掛けながら、

「あ~、絶対何かあるパターンじゃん・・・勤務体系の変更か?それとも出世とか!?」

そんなことを考えていた。

そして常務が話し始める。

常務「実は、取引先との手違いがあって、今月、会社の出費が予想以上に多くてな」

僕は、「何でそんな内部事情を話すんだろう?」と、疑問に思うも、時折返事をしながら常務の話を静かに聞いていた。

常務「資金の調達で頭を抱えているんだよ」

僕「そうですか。大変ですね。。。」

すると、次に衝撃的な事を言われる。

常務「朝に社長と部長で会議をしたんだが・・・、すまん、給料が払えん

その言葉を聞いた瞬間、僕はあまり意識せずに「はい。」と返事していた。

しかし直ぐに我に返り、3秒くらい固まって無言になってしまった。

常務は更に話を続けた。

常務「この話は役職者にしかしていないから、どうか口外しないでくれ・・・、本当に申し訳ない」

そう言って頭を下げたのだ・・・

従業員の給料が払えないという状況は、会社の資金繰りが相当悪化していて、倒産の危機に瀕している証拠。

言ってしまえば倒産寸前。

以前、業績が落ち込んでいるような話を耳にしたことがあったが、正直ここまで危機的状況だなんて思いもよらなかった。

僕の頭の中は「倒産」「リストラ」「給料未払い」などのネガティブな言葉で一杯になった。

同時に、これまで味わったことのない危機感に襲われる。

その日以来、仕事に集中できるはずもなく、「今後の生活をどのようにしていけばいいか?」という事ばかりを考えるようになってしまった。

そして、「とにかく転職先を見つけなければ」と思い、仕事以外の時間ほぼ全てをスマホ検索に費やした。

「転職」検索・・・
「転職 20代後半」検索・・・

調べて分かったことは、再就職しても「今より低賃金で働くことが確実」ということだった。

もっと言うと、

  • 学歴なし
  • 資格なし
  • 特別なスキルなし

こんな低スペックの自分が再就職できるかどうかも危うい。

更に、人脈なし。貯金もほぼなし・・・

「人生詰んだな・・・」

どう考えてもそう思わざるを得ない状況だった。

気が付けばグーグルの検索窓に、「副業」「副業 稼げる」などと入力して、藁をも掴む思いで沢山のサイトを見ていた。

そこで目に止まったのが、大学生が運営している個人ブログだった。

何とその大学生は、学校に通いながら月に200万を稼いでいるというのだ。

「胡散臭っ・・・」
「てか、桁間違ってるでしょ・・・」

最初は疑った。

「受け入れたく無かった」と言った方が正しいかもしれない。

何故なら、今まで朝から晩まで汗水たらして必死に働き、月20万程の給料をもらうのが常識だったのに、自分より年下で、しかも大学に通いながらパソコン1台で理解不能な金額を稼いているというのだから。

今までの生き方を否定されたような感覚に陥った。

でも、もし本当にそんな世界があるなら…
そう考えるとワクワクもした。

気になった僕は、月に200万以上を稼いでいるという大学生のブログを隅々まで読み込んだ。

ブログには聞いたことのない言葉が沢山並んでいた。

「オンラインビジネス?」
「アフィリエイト??」

僕は分からない単語を1つ1つ調べた。

すると今度は、若干23歳で年収1億を稼いでいる人のブログに辿り着く。

「この世界はどうなってんだよ・・・」

そう思わずにはいられなかった。

他にも、会社員を経験したことがない20代前半、30代の元サラリーマン、専業主婦など、自分よりも圧倒的に稼いで自由な時間を謳歌している現実を目の当たりにした。

情報に触れれば触れるほど、28年間で形成された僕の常識がガタガタと崩れていった。

気が付いたら、

「羨ましい・・・」
「自分も同じような生活を送りたい!」

素直に、そう思うようになっていた。

非常識な世界に興味を持ち始めた頃

未払いだった給料が、やっと支払われた。

常務からは、「本当にすまなかったな。これからも何かあった時は協力してくれると助かる」と言われた。

でも、肝心の社長はだんまりを決め込み、口を開くことはなかった。

ちなみに、勤めていた会社は、

・故・会長 → 創業者
・社長 → 会長の息子(2代目)
・経理部長 → 社長の奥さん
・部長 → 社長の息子(次期3代目)

という同族経営。

常務は親族ではないが、会長にヘッドハンティングされて重役を任されたこともあり、誠実に対応してくれていた。

しかし、会長が作った会社にぶら下がっているだけの社長、部長、経理部長たちは責任から逃げようと必死。

「本当、この会社終わってんな。。。」

僕は心の底からそう思うようになった。

また、この出来事で会社と上層部に対する不満と不信感はピークに達した。

「こんな会社、絶対に辞める!」

そう思ってからの行動は早く、全てを賭けてオンラインビジネスに取り組む決意をする。

とは言っても、当時はパソコンすら持っておらず、見た目がカッコイイという理由だけで中古のMacBookを購入するレベル。

ITリテラシーも皆無。

それでも、なりふり構わず副業で実践した結果、思っていたよりも直ぐに報酬が発生した。

報酬額:51,340円

「えっ・・・!?」

報酬額:159,640円

「ぅおぉぉーーーー!!」

個人がインターネットを使って自由に収入を得られるという事実を、身をもって知った瞬間だ。
結果的に、2ヶ月で60万ほど稼げた。

単発的な収入ではあるが、会社を辞めるには、ネットで実際に稼げたという事実だけで十分だった。

それから数日後・・・

「すみません。会社辞めます。」

常務にそう伝え、会社員生活にピリオドを打つことになった。

お金も人脈も特別なスキルも、何もない状態で起業したのだ。

常識的に考えれば頭のおかしい選択だ。
でも、その選択は間違っていなかった。

今では会社員時代の年収分を1ヶ月で得られるまでに成長した。

それよりも嬉しいことがある。
物事を自分の意思で好きなように選択できていること。

以前は、会社の都合に合わせて、生活の8割以上を会社に捧げていた。

自分の人生ではなく、まるで他人の人生を生きているような感覚さえ覚えたほどだ。

でも今は違う。
他人の人生ではなく、自分の人生を歩んでいると自信を持って言える。

自宅と職場を往復するだけの日々で、休日は死んだように眠るだけ・・・

そんな生活が一変して、

  • 平日の昼間に気分転換で温泉にフラッと出かけたり
  • ランチタイムに家族でピザを生地から作ったり
  • ビジネスを通じて出会った仲間達と沖縄旅行に行って、コバルトブルーの海ではしゃいだり
  • 健康的でカッコイイ体作りをする為、週2、3でトレーニングをしたり
  • 起業家仲間とBBQを楽しみながら、ビジネスや恋愛について語り合ったり

など、

時間を気にせず、ストレスフリーな生活を送れるようになった。

思い返すと、当時戸惑いながらも思い切って行動して本当に良かったと心の底から思う。

たまたま目に止まった胡散臭い情報をスルーせず、追求した自分を褒めてあげたい。

お陰で僕は会社に頼ることなく、自分の力でお金を稼ぐスキルを身に付けることが出来た。

また、以前は会社の都合のいいように働くイエスマンだったが、今では自分が嫌なことはハッキリ「NO!」と言える。

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