今回はコピーライティングの大原則である『3つのNot』と『3つのONE』についてです。
コピーライティングの大原則
コピーライティングには様々なテクニックがありますが、テクニックだけでは反応の取れる文章を書くことはできません。
反応の取れる文章を書くためにはコピーライティングの大原則を理解する必要があります。
原則を認識しないでテクニックを覚えるのは、サッカーで例えるならルールを知らずにひたすらシュート練習をするようなものです。
いくらシュート練習をしたところで、サッカーのルールを知らなければ勝利をあげることはできません。
今回はコピーライティングで物凄く重要な2つの原則を紹介します。
3つのONE
コピーライティングの大原則1つ目は『3つのONE』です。
以下が「3つのONE」です。
- 1メッセージ・・・1つのメッセージを(何を伝える?)
- 1マーケット・・・1つのマーケットに対して(誰に伝える?)
- 1アウトカム・・・1つの出口しか用意しない(何をしてもらう?)
人は複数の選択肢があると混乱してしまいます。つまり悩んでしまうということです。
例えば、痩せる方法とニキビの直し方の両方(1メッセージ以上)を話されても、結局なにを伝えようとしているのかが分かりません。
主張は一貫させる必要があります。
また、メルマガ登録と商品購入の2つの選択肢(1アウトカム以上)を用意しても、最終的に何をしてよいのかが分かりません。混乱してしまいます。
必ず1つの選択肢を用意する必要があります。
人は悩むこと(苦痛)から逃れたいと思う生き物ですので、混乱してしまうと行動しません。
ですので、3つのONEを徹底しなければいけないということです。
3つのNot
コピーライティングの大原則2つ目は『3つのNot』です。
コピーライティングは相手に何らかの行動を起こしてもらうために行いますが、「行動してもらう」という目的にたどり着くまでにいくつもの壁が存在します。
それが「3つのNot」です。
3つのNotとは、読み手が抱く心理的な壁を3つのブロックに分けたもので、以下がその壁です。
- Not read(読まない)
- Not believe(信じない)
- Not act(行動しない)
Not read(読まない)
まず最初に読み手が抱くのは「読まない」という壁。そしてこの壁は3つの中で越えるのが一番むずかしいです。
多くの人は、いきなり目の前に現れた文章を最初から注意深く読んだりしません。
ですので、内容を読み進めてもらうために興味・関心を惹く必要があります。
そして興味・関心を惹くには読み手が反応する言葉を使うと効果的です。
⇒反応が取れる9つの要素『GDTの法則』
また、読むことで何らかのメリットがあることを読み手に伝えるのも重要です。
Not believe(信じない)
「読まない」という壁を突破したら、次に立ちはだかるのは「信じない」という壁です。
人は文章の内容や執筆者を簡単には信用しません。
ですので信頼してもらう必要があるのですが、信頼を獲得するには少しの信頼を積み重ねることが重要です。
例えば、疑いようのない証拠やデータを提示する。であったり、
主張したらその主張に対する理由付けを必ずおこなう。などで、徐々に信頼を獲得することができます。
また、ストーリーを取り入れることで相手の共感を得やすくなります。
ストーリーには読み手を引き込む力があり、信用しやすいという特徴があるので、Not believe(信じない)の壁を越えるのに効果的です。
Not act(行動しない)
3つのNotの最後は「行動しない」という壁です。
この壁を越えるにはストレートに行動を促すことが必要です。
しかし、単純に行動を促すだけでは人は簡単には行動しません。
行動するというのは物凄く腰が重くなるものです。
ですので、行動しなければいけない理由を明確にして、行動しない理由をなくす必要があります。
ここで重要なのがベネフィットの提示。
つまり、行動した先の未来を読み手に想起させることです。
そして希少性や緊急性を出して行動を促せば、より行動してもらいやすくなります。
以上がコピーライティングの大原則『3つのONE』『3つのNot』についてでした。
全てのテクニックは今回の原則を踏まえた上で成り立つものですので、しっかりと認識してもらえればと思います。
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