今回はOATHの法則についてです。
OATHの法則とは?
人は誰もが大小様々な悩みを抱えています。
また、多くの人が抱えているような共通の悩みを一つとっても、悩みの深さは人によって異なります。
その問題の深さを4段階で表したのが『OATHの法則』です。
問題に対する意識レベルを理解することは、コピーライティングの観点からもマーケティングの観点からもとても重要です。
コピーライティングで言えば、相手の意識レベルに合わせてライティングを変化させることで反応を取ることができます。
マーケティングで言えば、相手が欲しいと思う的確な商品を紹介することができます。また、どの層をターゲットにすれば良いのかも明確になります。
逆を言えば(OATHの法則を認識していないと)・・・
書いた文章が相手に全く響かない(コピーライティング)
的外れの商品を紹介してしまう(マーケティング)
という悲しい状況を引き起こしてしまいますので、そのようなことがないようにOATHの法則をしっかりと認識する必要があるというわけです。
OATHの法則を具体例を交えてわかりやすく
まず、OATHという単語ですが、直訳すると「誓い・誓約」というような意味合いがあります。
しかし今回ご紹介しているOATHは「誓い・誓約」という意味ではなくて、『O、A、T、H』を積み合わせた造語です。
それぞれの意味は以下の通りで、問題に対する意識レベルを表しています。
- O・・・Oblivious(無知)
- A・・・Apathetic(無関心)
- T・・・Thinking(考えている)
- H・・・Hurting(傷ついている)
それでは、それぞれの詳細についてお話しします。
Oblivious(無知)
これは問題を認識していない状態を表しています。
「実は問題を抱えているのだが、そのことに気が付いていない」という状態が『Oblivious(無知)』です。
肥満を例にすると・・・
周りから見れば明らかに太っているが、本人はその事実(肥満だということ)に気が付いていないという状態です。
仮に「Oblivious(無知)」の層に対してビジネスを行う場合、かなりの労力が必要になるのでビジネスのターゲットには不向きと言えます。
その理由は、そもそも問題があることに気が付いていないので、問題を認識してもらうところから説明する必要があるからです。
Apathetic(無関心)
これは問題を認識しているが、解決する気がない状態です。
肥満を例にすると・・・
自分が太っているのは認識しているが、それを気にしていないという状態が『Apathetic(無関心)』です。
この層にビジネスを行うのは先ほどの「Oblivious(無知)」よりはマシですが、それでも効率が悪いのでオススメはできません。
Thinking(考えている)
これは問題を認識していて、解決する意思がある状態です。
肥満を例にすると・・・
自分が太っていることを認識していて肥満を解消しようか考えている、もしくは解決策を探している状態が『Thinking(考えている)』です。
基本的に悩み(欲求)を解決することはビジネスになりますので、この層(悩みを抱えている人)に対してビジネスをするのは現実的で、実際にターゲットになることが多くあります。
Hurting(傷ついている)
これは問題を抱えていることに対して苦痛を伴っていて、一刻も早く問題を解決したいという状態です。
肥満を例にすると・・・
太っていることが苦痛で、すぐにでも肥満を解消する術が欲しいと感じている状態が『Hurting(傷ついている)』です。
ビジネスのターゲットに相応しいですが、その分ライバルも多くいます。
最後に
OATHの法則は以下のように「Hurting」に近いほど問題を解決する意思が強くなります。
O(無知)⇒A(無関心)⇒T(考えている)⇒H(困っている)
当然ですが、問題を解決する意思が強くなるほど、商品であれば売れやすいです。
今回ご紹介したOATHの法則を認識して頂き、マーケティングやライティングを柔軟に変化させてもらえればと思います。
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